黄昏時の神風

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 もう会えない。


 だって彼は、翼を広げて、あの空を越えていってしまったもの。


 たった一日の、黄昏時に交わされた会話。


 それはきっと、今は亡き拓也からの贈り物。


 希望を捨てずに生きていけという、彼の願いだったのかもしれない。



             終劇


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